どーも、ごーやです。
発達系分野で働く作業療法士で、2児のとうちゃんしてます。
育児してると、思ったようにいかない、予定通りいかないと、イライラする!
つらくて、イライラする原因って、ホント人それぞれですよね〜。
今回は、【切り替えが苦手な子】について、考えてみたいと思います。
例えばこんなことってよくあります。
僕「さあ、今日はもうおしまいの時間だよ。」
子「ちょっとまって!」
僕「いや、もう時間だし、お片付けだよ。」
子「やだ〜!!!」
走り回る子ども、焦るパパ、ママ。次第にイライラ…
親「おしまいっていったでしょー!!!」
子「うべーーーーん。゚(゚´Д`゚)゚。」
親、僕「(;´д`)トホホ…」
てな具合で、日常的によくある光景ですね。
ここでは、何でこういう行動をとるのかな?どう対応したら良いのかな?ってことが少し解消できるようにしています。
では、いってみましょう!
可能性は2つある
1.先の見通しが立っていない
考えられる可能性として、まず第1に「先の見通しが立っていない」可能性があります。
今やっていることが終わったら、次はこうなる、こういった流れかなっていうイメージが弱いために、「今、その時」を生きているパターンです。
子どもからしたら、今やっていることが終わってしまったり、もう二度と遊べない、手に入らない、この世の終わり感がハンパないわけですよ!
自分たちもそうですよね。新しいことを始めてすごく楽しかった時に、もう終わらなくてはいけない状況。もう次はないかもしれないって思ったら、全力でその場にいようとするし、死守しようとしますよね。
まさにこんな感覚で子どももいるんです。
2.折り合いがつかない
第2に「折り合いがつかない」っていう可能性も考えられます。
最初にお伝えした、見通しが立たないこととは別で、もう終わることはわかっているし、またできることも知ってるパターンです。
こちらのほうが個人的にはやっかいなパターンで、なにかと理由をつけて先延ばしにしようとしたり、いつまでもグズグズしていることが多いように感じます。
親としても、なんでわかってるはずなのに、すぐにできないの!?ってイライラいしてしまうことが多いかなって思います。
パターンを見極めた対応を!
切り替えのできない子どもの可能性として、2パターン挙げました。
じゃあ実際にどう対応したら良いかなって思いますよね。
実際に対応をする時に、まず大切なことは、どのパターンの子どもなのか見極める必要があります。っと言っても、いきなり子どもをみて、どのパターンなのか見極めることが正直難しいです(^_^;)
だから、最初から上手に対応ができなくても良いし、いろいろやってみて、今はこのパターンなのかなって考えられると良いですよ!
僕も普段療育で関わっていても対応が難しいなぁって思うし、いきなり上手くいく子はそうそういませんね。
パターン別対応方法
1.見通しが立っていないパターン
まず見通しを持たせてみる
そのまんまですけど、大事なことですね。
例えば、「終わったら、ジュース飲みに行こうね。」とか、「この後は、○○しに行くよ。」などの次のことがイメージできるように伝えることが重要です。
ただ、子どもによっては、言葉ではうまく理解できない子どももいるので、伝え方の工夫は必要になってくるんじゃないかなと思います。
具体的には・・・
- 本人のわかる単語(フレーズ)を使う
- 短い言葉で伝える(「○○いくよ」「○○食べよ」)
- 実際に次に使う物や、やることを見せるようにする
- 写真や絵を見せて次にやることがわかるようにする
- スケジュールにして、やることが順番にわかるようにする
などの方法が有効ではないかなって思います。
どうにもって時には強制連行も。。。
いろいろ見通しを持たせてみたけど、いまいち伝わっていない気がする時や、もうどうにも落ち着いて待っていられないって時には、強制連行もありですよ。
ホントは、本人に上手く伝わるまでじっくり時間をかけて伝えてあげたい気持ちはありますが、そうそう上手くはいかないですし、目の前にまだ好きなものがあったら、誰だって後ろ髪引かれちゃいますよね(;´Д`)
強制連行することで、場所が変わるからそこで次のことが気になったり、やることが切り替わることも多々あるので、まだ先の見通しが弱いなって思う子はこの方法も必要でしょう。
でも、いつまでも同じ行動をしていると、子どもは親のことを信頼できなくなってきてしまう可能性もあるんで、最終手段としてとっておいたほうが良いですね。
2.折り合いがつかないパターン
失恋した気持ちと一緒
このパターンって、どこかで見たことあるなって思いませんか?
僕たち大人も一度は経験したことがあるあれですよ!あれ!
そう「初恋の後の失恋!」
恋愛したことないって方は少ないでしょうし、少なくともこの記事を読んでいる方は、パパ、ママが多いと思うので、それなりに恋愛をしてきている前提でお話しますね。
初恋の後の失恋の時の気持ちってどうでしたか?
すぐに立ち直れましたか?
周りの人に慰められても、なかなかすぐには立ち直れませんよね?
とても辛いですよね。もうダメだってわかってても、立ち直るまでにすごく時間かかりましたよね。僕なんてもう、そりゃ何年も引きずってましたよ。今の奥さんに会うまでは。
折り合いのつかない子達の気持ちも同じような状態をイメージしてみてください。そうすると、子どもの気持ちを少しわかってあげれるかも!
時間が解決してくれるかも
失恋した後のきりかえって、どうしてたっけ?って考えると、友達に聞いてもらう、暴飲暴食、カラオケ、なにかに八つ当たり。。。みたいな感じですかね。
いろいろやってみるけど、そこでさっぱりスッキリすることってなかなかないですよね。
じゃあどうするかって、
結局、時間が経って、気持ちが収まってくるのを待つしかないって事です!
時間をかけてじっくりじっくり折り合いをつける、そして、また次に向かう、それが一番です。そういった経験を何度かしていくと、徐々に切り替えまでの時間って短くなってくるし、失敗しちゃったけど、また次楽しめば良いかって気持ちにもなりますよね。
ずっと放っておけば良いわけではないけど、少しの時間危なくない程度に見守ることも大切かなと思います。落ち着いたかなって頃に声をかけると案外すっといけることもあります。
時間が許すときには、いつもより少し待ってみるのもオススメですよ。
子どもが少しずつ変わってくるのがわかるかもしれません。
早めに知らせることもオススメ!
結局、折り合いがつくまでに時間がかかるのであれば、早めに予告をしておくことも良いですよね。「あと、○○回で終わりだよ」「あと○○したらお片付けしようね」など伝えると良しかと。
早めに知らせることで、少しずつ気持ちを納めていく猶予があるので、いきなり言われるより子どもへのダメージは少なく済みますよ。
忘れちゃうタイプには見える化しよう
でも、先に言ってたのに、いざとなったら忘れてるってことも。
そんな時には、時間の経過や数が減っていきのがわかるように見える化することがオススメ!
あきらかに物が減っていくならわかるけど、時間ってなかなかわからないものなので、療育でよく使われているのが、「タイムタイマー」っていう、時間が減っていくのが見てわかるものがあるんです。
そういったアイテムを使って先に約束をすることで、落ち着いて切り替えができることも増えてきますよ。
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価格:5,939円 |
ここ最近では、腕時計タイプ、小型タイプ、デジタルタイプなどいろんなタイプのタイムタイマーがあるようですよ。
ぜひ、チェックしてみてください。
お子さんにぴったりなアイテムがあると良いですね。
まとめ
切り替えが苦手な子ってよく見かけますよね。どの子にもあることだとは思うけど、特に発達障害を持った子の場合、対応の工夫が必要なことってありますよね。細かい部分は子どもに合わせていけると良いかと思いますが、大まかな考え方はここでお話したことを思い出してみてもらえると嬉しいです。
最後の最後で一番大切なこと!
どの場面でも当てはまりますが、子どもができている部分に注目して、具体的に褒めてあげてください。
結果ばかり見ていると、なかなかできないことも多いかと思います。
子どもがやろうとしているところ、頑張ろうとしたこと、失敗したけど挑戦したこなどなどその過程をみていけると、その日にできなかったとしても、なにかしらの変化に気づけることもあると思いますよ。
頑張りすぎずゆっくり行きましょう!